高知県と北海道の繋がりは龍馬だけ!?

こんばんは。最近、レモンのはちみつ漬けを使ったドリンクにハマっている新井田です。定番の飲み方は、炭酸で割るレモンスカッシュ。氷をたくさんいれて、レモンの果肉を潰すようにして飲めば、とてもさわやか。お風呂上がりや目覚めの一杯にぴったりです。


さて、今回は私が現在住んでいる高知県と出身地である北海道の繋がりについて少しお話したいと思います。


まず、高知県と北海道の結びつきといえば、坂本 龍馬の養嗣子(ようしし・養子縁組で家督を相続した子)である坂本 直寛(さかもと なおひろ)が、龍馬の思いを受け継ぎ、1895年に移民団「北光社(ほっこうしゃ)」を設立したことがあげられます。1897年に家族など約100戸を従えて北海道北見クンネップ原野の開拓に向かい、現在の北見市の発展に大きく貢献しました。


また、直寛の孫は自然画家の坂本 直行(さかもと なおゆき)さんであり、今や北海道を代表するお菓子「六花亭」の包装紙に直行さんが描いた野の草花の絵が使われていることは有名な話ですよね。


さらに、初代北海道庁長官(知事)は宿毛出身の岩村 通俊(いわむら みちとし)です。1869年に開拓使が設置されると、岩村は判官(長官、次官に次いで決定権を持ち、実質的に事業を指揮する地位)として参加。同年10月にはテームス号で「北海道開拓の父」と呼ばれる島 義勇(しま よしたけ)判官と共に来道し、箱館府権判事として長官を補佐する任務に就いています。1870年、島判官の後任として札幌に着任、翌年早々に札幌本府の建設に着手します。島判官が厳冬の中取り組んだ壮大な札幌本府建設を引き継ぎ、周到な準備を重ねた上で1873年に札幌本庁舎が完成します。岩村は黒田 清隆(くろだ きよたか)長官とのいさかいで判官を辞任しますが、1886年に北海道庁が新設されると初代長官に就任。再び北海道開拓の指揮を執ることになります。


北海道旭川市の常盤公園内には「世の中に涼しきものは上川の雪の上に照る夏の世の月」という岩村の句が石碑として残っています。岩村は自然災害のリスクが低く、涼しい夏を過ごせるこの地に、天皇および行政の要人に住んでいただきたいとの思いを抱いていたのでしょうか。


ここ最近の結びつきでは、高知の「よさこい祭り」に感動した一人の大学生が「北海道でもこんな祭りをやりたい!」と働きかけて、高知県民が協力。足繁く北海道に通って踊りなどを指導し、よさこい祭りの「鳴子」と北海道の民謡「ソーラン節」をミックスして「YOSAKOIソーラン祭り」が誕生したことなどが知られています。実は私も学生時代に踊り子として参加したことがあるんです。


今回は高知県と北海道の結びつきをいくつかご紹介してきましたが、まだまだ知られていない接点がありそうです。市町村では高知市と北見市、津野町と訓子府町、越知町と滝上町、本山町と浦臼町、香美市と積丹町、土佐市と江別市が、それぞれ友好都市などの交流をしています。これからも、様々な形で高知県と北海道の結びつきが深まることを期待したいですね。

写真は画家・坂本直行さんによって描かれ、六花亭の代名詞となった花柄の包装紙

スタートアグリカルチャーすくも 宿毛市で農業研修

スタートアグリカルチャーすくも 宿毛市で農業研修

平成31年に社団法人として立ち上げた農業公社です 自然豊かな高知県の西に位置する宿毛(すくも)市で、 毎日農業に触れながら精一杯頑張っています! 多くの方々に宿毛市を知っていただきたく 日々の活動を掲載していますので、 少しでも気になった方は覗いてみてください🍓

0コメント

  • 1000 / 1000