イチゴの電照栽培のはなし
こんにちは。ハウスに広がるイチゴの甘い香りがたまらなく好きな新井田です。
公社では今週からイチゴハウスの電照をスタートさせました🍓
植物の生育は日長に影響されることがわかっています。そのため、人為的に日照時間を調整すると野菜や花きなどの生長や収穫、開花時期をある程度コントロールすることができます。電照栽培とは、この日照時間の調整に照明設備を用いる栽培方法のことです。
イチゴの場合は、日照時間が短くなる冬の夜間に電照を行い、長日条件にすることで生長を促します。メリットとしては、冬の寒い時期に葉の生長を良くすることで収量を確保できること。実を付けたり果実を肥大させるためには沢山のエネルギーが必要です。エネルギー源は光合成産物のため、葉でしっかりと光合成が行われることが重要なのです。
冬が深まるにつれ、葉のサイズは小さくなり展開速度も遅くなっていきます。これではイチゴの稼ぎ時のクリスマスシーズンや厳寒期に収量を確保し売り上げを伸ばすことは望めません。
そこで電照の出番です✨電照を行い夜の時間を短く長日条件にすることでイチゴは春を感じ、十分に葉を展開させ葉面積を増やすようになります。その結果、日中にしっかり光合成を行うことができ、冬でも収量を確保できるというわけです。
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