イチゴのお買い得はいつ!?~クリスマスから考えるイチゴ事情~

こんにちは。最近、自宅でイチゴを育て始めた新井田です。

気がつけば、今年も残すところあと1週間。妙に気ぜわしくなるのは、「師走」という言葉の持つ魔力なのでしょうか。巷ではすっかりクリスマスムードが高まり、宿毛の街もイルミネーションで華やかに彩られてきました。

12月のメインイベントと言えばクリスマスです。そして、クリスマスケーキの必需品と言えば「イチゴ」。日本人はどうやらイチゴ好きみたいですね。実際、私が統計を取ってみた訳ではありませんが、「イチゴ嫌い」という人にお目にかかったことがありません。そのイチゴの価格が1年間で最も高くなる時期。それは言わずと知れた12月です。クリスマスケーキがドドーンと出てくる12月は1年で一番イチゴが高くなります。

農林水産省によると、イチゴは1980年代には35品種でしたが、90年代には87品種までに増加。現在は300品種以上に増えています。近年では贈答用に作られるものが多く、高いもので1粒1万円を超えるものも出てきています。

ただし、値段が上がっている半面、家庭の需要は減っています。総務省の家計調査(2人以上の家庭の年間支出)では2019年に3,421円。同じ条件で統計を取り始めた2000年に比べ3割減りました。ブランド化したことで、高級化してしまい、イチゴは家庭で頻繁に購入する果物ではなくなっています。

このまま値段が上がり続けると家庭の消費は一段と減る可能性があると思います。しかし、高級化は農家にとっては悪い話だけではないのです。輸出が増えています。海外では甘酸っぱいイチゴが主流。大きくて甘く、丁寧に栽培された日本のイチゴは海外では特産品として人気になっています。2015年に400トンだった輸出量も2019年は962トンにまで増えています。

海外人気を受けて、長時間の輸送でも傷まないようにする取り組みも始まっています。宿毛産のイチゴを市場を介さず直接海外に輸出する取り組みも始まっています。コロナ禍でイチゴ狩りに訪れる人も激減している中、海外需要が市場開拓のカギになるかもしれないですね。

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