文旦と小夏のあま~い関係

こんにちは。いつまでたっても連休気分が抜けない新井田です。

先日、市内の文旦生産者さんの圃場で花付け(人工受粉)作業のお手伝いをさせていただきました。

花付けは短穂(たんぽ)と呼ばれる柔らかい綿などを丸めたもの(写真のピンク色の毛玉)を使って、小夏の花粉を文旦の雌しべに接触させて人工的に受粉させていくという、一年で最も大切な作業✨柱頭にチョイチョイと付けていくのですが、花が落ちやすいのでひとつひとつ丁寧に進めていかなければならず、根気のいる大変な仕事でした💦花粉は着色してあるので、どの花につけたのか一目でわかりますが、この作業は1回では終わりません。日を変えて2~3回ほど繰り返されます。

また、小夏の花粉集めも大変手間のかかる作業です。開花寸前の蕾を選び、それを集めて開葯器で花粉を採り、ピンクに色づけした石松子(せきしょうし)を増量剤として混ぜます。

それではなぜ小夏の花粉を使うのでしょうか?それは「自家不受精」といって植物には良くあることですが、同じ文旦の花粉をつけても花粉管が伸びたあとすぐに止まってしまうので、子房まで到着せず受粉しないのです。ですから、この時期に咲く小夏の花粉を採取して利用しているというわけです。

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