詳しく知りたい!魅惑のフルーツ・土佐文旦のナゾ

こんにちは。宿毛に移住してから早寝早起きになった新井田です。


2月ももうすぐ終わりますね。巷では、連日、新型コロナウイルス感染症に関する報道が続いています。一日も早く、本当の意味での春がやってくることを願っています。残り少なくなってきた今年度ですが、平穏無事な日々に立ち戻っていってほしいと思います。


さて、前回は土佐文旦の歴史について触れましたが、今回は土佐文旦の栽培から収穫までの流れを少しご紹介します。土佐文旦は大抵の場合、接ぎ木をした苗の状態から育て始めます。5月下旬ごろになると、文旦の樹は白い花をたくさん咲かせますが、文旦は花粉が雌しべにつきにくく、自然受粉が非常に難しいため、別のカンキツ(小夏・はっさくなど)の花粉を人の手で受粉させていきます。これ、一つひとつ手作業ですから気が遠くなりそうですよね。


日当たりと水はけの良い畑で樹が育てられる土佐文旦ですが、同じ畑でも場所によって出来具合が異なるため、全ての果実に陽があたるよう剪定したり、肥料をあげる量を変えたりと、1本1本の樹の状態を見極めながら大切に育てられています。


夏から冬にかけて実が緑から黄色く色づいていき、宿毛市内では1月に入ってから収穫が行われます。収穫された文旦は、貯蔵施設、もしくは地面に穴を掘り、藁をかぶせて密封したまま寝かせる「野囲い」という手法で1~2ヶ月程度熟成(追熟)をさせます。収穫したばかりの果実は、酸味と甘味がケンカしあっていますが、追熟させることにより、ブレンドされてバランスの良い味わいに仕上がるそうです。そして、2月初旬、成熟したと判断された文旦から順次出荷されていくのです。


1度食べれば、必ず虜になるという魅惑のフルーツ「土佐文旦」。高知県を訪れた際は、ぜひ食べてみてくださいね♪

スタートアグリカルチャーすくも 宿毛市で農業研修

平成31年に社団法人として立ち上げた農業公社です 自然豊かな高知県の西に位置する宿毛(すくも)市で、 毎日農業に触れながら精一杯頑張っています! 多くの方々に宿毛市を知っていただきたく 日々の活動を掲載していますので、 少しでも気になった方は覗いてみてください🍓

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