虫嫌いと情報不足

こんにちは。夏の日差しが大好きな新井田です。

私は子供の頃、虫が大好きでした。

小学生の頃は、毎日のようにカゴと虫取り網を持って近所の公園や草むらを走り回っていました。ダンゴムシから始まり、ベタですが、カブトムシやクワガタを森に採りに行くのが一番ワクワクする遊びでした。家の近くには森がなかったので、カブトムシは父親に車で連れていってもらわないと出会えず、より冒険心をくすぐられたのかもしれません。採ったカブトムシは家で飼育し、毎日眺めて楽しんでいました。

そんな虫好きの少年は、成人し社会人となりました。社会人になってからは年に1回くらい夏にキャンプに行き、夜にカブトムシ探しをしていましたが、普段虫を探したり触るということは全くありませんでした。

それでも、自分の中ではこんな気持ちを持っていました。
「虫に触れる頻度は減ったものの、虫が好きな気持ちは子供の頃から変わらない」

ですが、ある時、あることで自分の虫に対する気持ちが昔のままではないことに気付かされます。

ある日の夜、仕事から帰宅して自宅に入った時のこと。
「ブーン!」

電灯に導かれた何かの虫が自分の肩にアタック。
多分、当時アタックしてきたのはドウガネブイブイ。
突然の奇襲に驚いた私は、「うわ!」と思わず声をあげてしまいました。
その後、そこに落ちたコガネムシを見つけました。
そして、よく見てみようと思い、手を伸ばそうとしました。

ところが、
「あれ、手が伸びない?」

この虫は無害(毒がない、噛まない)なことはよく知っていました。

でも、もしかすると、
「突然この虫が自分に向かって飛んでくるかもしれない」
「予測不能な動きをするかもしれない」

そう思うと、手を伸ばせなかったのです。
この時、私は虫が苦手になってしまったことに気付きました。

この出来事は、虫が好きなはずだった私には正直ショックでした…。

私がコガネムシを触れなくなってしまったのと同様、友人にも「昔は虫を平気で触れたんだけどね」という人がいます。この現象を考えてみたところ、これは対象が虫なだけで、人でも同じであることに気付きました。

例えば、昔頻繁に遊んでいた友達がいて、3年間一度も連絡をしなかったとします。その友達にいざ連絡をする時、昔ほど気軽にはメッセージを送れないですよね?そして、それが10年間だったらとしたら。

「どこに住んでいるのか?」
「何の仕事をしているのか?」
「結婚しているのか?」

もう全く状況が分からない(今はSNSのプロフィールなどである程度把握できたりはしますが)。「迷惑かも」「メアド変わってないかな」と、気を遣ったり躊躇してしまいますよね。

そう、それは相手の状況や考え方が理解できないという「情報不足」という状況から起きているのです。情報不足になっていると、自分のアクションに対して相手が「どういう反応をするのか」想像することができません。虫についても、昔はどう反応するのかをよく理解していたのが、虫との関わりが減り、情報不足になって想像ができなくなってしまったのが原因だと思われます。

つまり、虫への嫌悪感・苦手意識を克服する一番の方法は、「虫のことを知る(=情報不足を解消する)」こと。いきなり本物を触るというのは私にとってハードルが非常に高いので、虫のキャラクターやおもちゃなどから少しずつ慣れていこうと思います。いずれにせよ、植え付けられている価値観を理解した上で、純粋に虫のことを知ろうという姿勢自体が一番大事なのかもしれませんね。

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