日本産農産物で「おもてなし」できる!?~オリンピックからGAPを考える①~

こんにちは。
東京オリンピックがついに開幕しましたね。色々な意見があるのは承知していますが、アスリートを応援することをためらう気持ちはありません。ここ宿毛から、テレビに釘付けになって応援する毎日がしばらく続きそうです。

さて、“食トレ”なる言葉があるように、アスリートにとって、食事はコンディションやパフォーマンスを維持するための重要な要素でもあります。東京2020オリンピック・パラリンピックに出場する選手たちは一体何を食べているのでしょうか?メニューの詳細は知り得ませんが、選手村で提供される食材には、ある「基準」が設けられているそうです。

オリンピックにおける提供食材には、厳格な国際基準「GAP」の認証を受けることが求められています。2012年に開催されたロンドン大会から「競技者のため、美味しく、健康的で、環境に優しい大会」というビジョンが打ち出され、さらには「GAP(グローバルGAP)」が採用され、オリンピックにおける提供食材は農産物の質や安全性だけでなく、持続可能性にも配慮した農産物が求められるようになりました。それにより、農畜産物の生産管理や加工における衛生管理などに厳格な基準が設けられ、その基準をクリアしなければ、オリンピックにおいて使用することができなくなっています。

東京2020組織委員会が認めるGAP認証には、グローバルGAPのほか、アジアGAP、ジャパンGAPがあります。GAPとは、Good(適正な)・Agricultural(農業の)・Practices(実践)の略称であり、農業生産の環境的、経済的及び社会的な持続性に向けた取り組みやその基準のことを言います。日本では「農業生産工程管理」とも訳されます。

2001年にIFA(=Integrated Farm Assurance)(総合農場認証制度)としてスタートし、2007年に現在のGLOBALG.A.P.(グローバルGAP)という名称に変更となりました。ドイツに本部を置き、ヨーロッパを中心に世界120ヵ国以上で普及しています。農畜産物の認証への取り組みが広がり、グローバルGAPだけでなく、さまざまな国や団体が認証制度を設けていて、日本でスタートした「JGAP」、アジア共通のGAPのプラットフォームとして位置づけられる「アジアGAP」などが誕生しています。

今日はここまで。次回は、国内のGAP認証の現状について考えます。どうぞお楽しみに🍓

スタートアグリカルチャーすくも 宿毛市で農業研修

平成31年に社団法人として立ち上げた農業公社です 自然豊かな高知県の西に位置する宿毛(すくも)市で、 毎日農業に触れながら精一杯頑張っています! 多くの方々に宿毛市を知っていただきたく 日々の活動を掲載していますので、 少しでも気になった方は覗いてみてください🍓

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