イチゴの花芽分化のはなし
こんにちは。イチゴの定植作業を間近に控え、何かと張り切っている新井田です。
イチゴの育苗も最終段階に入ってきました。相変わらず、葉が増え過ぎて株間が混み合わないように葉かきに勤しむ毎日です。
イチゴの定植は、苗の花芽分化を待って行います。花芽分化とは簡単に言えば、「花を咲かせるスイッチが入ること」です。このスイッチも、気温などの自然条件が揃ったところで入ります。タイミングを見誤って花芽分化前に定植をしてしまうと、育苗ポットより畝の上のほうが条件的に恵まれているため、花芽分化が遅れてしまいます。そうなると、当然開花が遅れるので、収穫開始も遅れてしまい、収穫量の減少に繋がってしまうことになるのです。
これまで夏の期間、暑い日差しの中で、イチゴは茎や葉を伸ばし、人間たちが葉かきをしてやることで、クラウンを太く成長させてきました。イチゴの実がなるには、その生長点がこれまでの葉芽から花芽へと移行しなければなりません。
しかし、苗を見ても花芽分化しているのかどうかは全くわかりません。それを確認するために、検鏡という作業を行います。実体顕微鏡を使ってイチゴの葉を針などで一枚一枚めくっていき、最後に残った生長点という部分の状態を確認することで判定できるわけです。
葉芽なのか、花芽なのか・・・。
その結果が出るまで、もう少しの辛抱です🍓
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